戻る

三重の安心食材


平成18年度第2回「食の安全、安心交流会」に参加できました。
(競争率がかなり高く120分の38だったそうです・・・私、強運なのかしら)

いろいろな添加物や農薬、化学肥料などによる健康被害。
便利な世の中になればなるほど、色々絡み合って複雑怪奇。
一般の消費者には計り知れない構造です。
2品目とはいえ理解を深めるために、じっくりと見学させていただきましょう。

2月7日の交流会は度会郡大紀町のしいたけ生産者、北牟婁郡紀北町の柑橘生産者を訪ねます。

9時に津駅前を出発、高速道路を経て10時30分にしいたけ生産者の藤原善一氏ほ場到着。

平成18年12月7日に“みえの安心食材”に認定されました。

藤原夫妻 しいたけの栽培方法の説明をお聞きし、
生産現場(ほだ場)を見学 しました。

なによりも、藤原氏が原木栽培について熱く語ってくださったことに感動しました。

右はしいたけ菌を植える原木です。(クヌギやコナラ)
天然の木の養分を吸ってしいたけが生長しますが、3年ほど繰り返し使うそうです。

使用済みの原木は暖房用の燃料やカブトムシ飼育用材として利用されます。
準備された原木

藤原氏はクヌギやコナラの木を植えて雑木林を作っておられるそうです。
雑木林は杉やヒノキの植林された山と違って、海の環境を守るためにも役立っているそうです。
その山で春は山菜取り、夏ともなればかぶとむし捕りもさせていただけるとの事。
毎年沢山の親子連れが訪れるそうです。

しいたけ栽培は原木栽培と菌床栽培の2種類あります。

原木栽培はナラやクヌギの木に
右のしいたけ菌を植えつけて
栽培されたもので、
収穫までに半年から1年以上かかります。


右端の写真は原木にしいたけ菌を打ち込んだものです。
まったくの無農薬、無添加の自然栽培です。
原木しいたけは肉厚で歯ごたえがよく、香りがしっかりしています。
しいたけ菌 原木に菌を打ち込んだ状態
←若い雑木林     
クヌギやコナラは伐採しても、すぐに新しい芽が出て、若い森となるそうです。



菌を打ち込んだ原木を水に沈めているところ→

菌床栽培とはおが屑、フスマ、米ぬかなどの栄養剤を混ぜ固めたものに、
しいたけ菌を植えて3〜4ヶ月で栽培されたものです。(原木に比べてはやい!)


しいたけの美味しい一番シンプルな食べ方は焼いて食すること。
そのときの焼き方ですが、かさの茶色のほうを火にかざして軸の近くに水滴が上がってきたら食べ時。
決して、ひっくり返して裏を焼いたりしない事だそうです。

温度や湿度がしっかり管理されたハウスでの栽培と、屋外での昔ながらの自然栽培両方を見せていただきました。

ページトップへ戻る

これはハウスの中での写真です。

次は屋外での昔ながらの自然栽培です。ハウスに比べて収穫率は下がるそうです。

菌類は日光に弱いから、シートで保護したり、木の枝で覆ったりして守ります。
右端の原木はぼろぼろのように見えますが、まだしいたけが収穫できるそうです。

真ん中の写真は私がお土産用に購入したしいたけです。
焼いていただきましたが、香りが強くてこりこりと歯ごたえも抜群でした。

なつみはしいたけ菌の名前

ページトップへ戻る

生産現場で購入したものは特別な美味しさがあるようです。

昼食のため、にしき向井が浜遊パークトロピカルガーデンに向かいました。

お昼のメニューは予約を入れておきました(食べ放題、支払い放題)。ぶりの刺身定食です。
せっかく錦漁港に近いところに来たんですもの、新鮮な海の幸をいただかなくっちゃ。

午後の見学先は柑橘生産者の堀内貴正氏のほ場です。
熊野灘に面した温暖な気候に、きっと栄養分もいいんでしょう、アロエの花が沢山開花しています。
梅の花の清楚な香りも漂っています。

テレビカメラを前にして堀内氏のお話が始まりました。

自然環境と健康に配慮したみかんつくりをモットーに、
バーク堆肥などを使った土つくりを基本とし、有機肥料を使って、化学肥料の使用量削減に努力されています。

“みえの安心食材”には平成17年9月16日に認定されました。

不知火(デコポン)は収穫が終わったあとなので、甘夏の実っているほ場を拝見する事になりました。
ごろごろ石ころが転がっている斜面を登って歩く事数分、汗ばんできました。
“これだけ上って又坂を下っていくということは、帰りには同じだけ坂を上るの?”当然と思われる声が聞こえてきました。
かなりバテテいらっしゃる様子。一回きりの見学なのに・・・。

バーク堆肥 デコポンの支柱 甘夏のほ場

ほ場のあちこちに茶色っぽいバーク堆肥が置かれています。
収穫の終わったデコポンの木には支柱だけが残っています。
このような支柱で枝を支えないとデコポンの重みで枝が折れるそうです。

堀内さんのご好意で、収穫の喜びを味わわせていただきました。
まだ収穫には少し早いので酸味が残っているそうですが、
鋏をお借りして一番大きくて黄金色に輝くとびっきりの一個をパチッ。ずっしりとした感触に思わず満面の笑みです。

収穫済みのポンカンを試食させていただきましたが、その味がとても濃厚で甘いのでお土産用に一袋買いました。
このときはすぐバスに乗せたので良かったんですが、津に戻ってからその重い事に気がつきました。
♪行きはよいよい、帰りは怖い♪で本日の見学は終了です。

ページトップへ戻る