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三重の安心食材

3月16日(金)に平成18年度第3回「食の安全・安心交流会」が実施されました。
30人募集に90人もの応募があったそうですが、私はまたもや悪運強く抽選で当たりました。
なんてラッキーなんでしょう。
外れた方の分もしっかりと見学して、このページで報告させていただきます。

本日はイチゴと水耕ねぎです。
どちらも生でいただく物ですから、栽培方法はもちろん衛生管理もしっかりとされているか拝見させていただきます。

水耕ねぎを栽培されている河北善樹氏のほじょうは鈴鹿市大久保町に在ります。

がっちりとしたビニールハウスの中は27度から30度に保たれているそうです。
水温は18度から15度。
オイル代がかなりの負担だそうです。
水耕栽培に使われる水は井戸から汲み上げて活性浄水器を通されるそうです。

この水は大変美味しく、めだか(オレンジ色でした)もすくすく育っている水槽が置かれています。

2匹確認いただけますか?

ここでは人と自然にやさしい取り組みとして科学農薬の使用を減らすために生物系の農薬を使用。
以前は木酢液を含んだ農薬を使っていたそうですが、これが三重県では認可されないそうです。
(微量とはいえ木酢液はタールを含んでいます。これが発がん性につながるとか・・・なかなか厳しいチェックです。
木酢液を飲用している方もいるほどですから即発ガンではないと思いますが。)
安心安全食材としては厳しくチェック、ありがたいことです。

害虫誘蛾・忌避効果のある黄が灯も設置されています

家庭菜園の防虫剤として牛乳が有効だという事を伺いました。
有効期限の切れた牛乳をキリブキで吹くといいそうですよ。
有機肥料も完熟して無機質となって初めて栄養分として吸収されるとのこと。
実際に作られる方のご苦労は沢山あるようですが、
その上での安心安全食材に取り組んで下さる事に頭が下がります。

黄が灯 ねぎの種 缶入りねぎの種 缶入りねぎの種

ただ、ねぎの種が全て輸入品だと知り驚きました。
種苗会社が海外で作らせているそうです、なぜ?
種を取るまで生育させるとその段階で病気が発生することが多いのだそうです。
缶のそこに輸入国の名前が張られていました。

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自然水を使って育苗器で種から育てる・1週間後にパネルがしいてあるベッド(栽培棚)へ移します。
その後定植して、出荷出来る大きさ(60センチ)になるまで細やかな心配りで育てられています。
約50日で収穫できるそうです。
右端のネットが張られたねぎは倒れるのを防ぐためだそうです。(不思議と南に倒れるそうです)
曲がったきゅうりが商品価値が下がるのと同じで、折れたねぎは値打ちがないとの事。
味に変わりはないのにもったいない事ですね。

パネルの下の根っこを見せていただきました。

筆状に伸びているのが理想だそうです。

収穫が終わったあとはパネルを65度Cで消毒して、残っている根っこなどの掃除をし繰り返し使用するそうです。
収穫したねぎは一把ずつ重さを確認して、見栄え良くするために、手作業で葉を2〜3葉残すまでに掃除されます。

美味しそうな傷のない葉もバッサリと、もぎ取られます。室内はねぎのいい香りに満ちています。

機械でパックされて、商品として出来上がりです。「鈴鹿高原ねぎ」という名称で販売されています。
お土産にパックされた水耕ねぎをいただいて河北水耕園を後にしました。

ここでホー!と思う事を教えていただきました。

乾燥ねぎ、カップめんとかインスタント味噌汁についているあの品です。
それがねぎじゃないと・・・実はたまねぎの上の部分だそうですよ。
細いねぎは乾燥してもあのようには出来なくて、
太いねぎとかたまねぎの上の部分のようにしっかりした野菜だとできると。
たまねぎの栽培農家もごみの減量で助かっているとの事。

道端に咲いていたタンポポの色が珍しかったので1枚。

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午後からはイチゴの生産者(有)こうちく男爵を尋ねます。
津市高野尾町のほじょうは栽培面積100アールそのうちの半分を土耕栽培、残りの半分を養液栽培されています。

こちらでも人と自然にやさしい取り組みとして、
豚ふん籾殻堆肥を使った土つくりを中心に化学肥料の使用量削減に努めたり、
生物系の農薬を使用、防虫ネットを設置するなどして科学農薬の削減にも努力してみえます。

イチゴの一番美味しい食べ方はやはりそのまま食べる事だそうです。

清潔かつ農薬もほとんど使うことなく育てたイチゴはどうぞ洗わずにそのまま食べてください、
もし洗う場合は水分をしっかり切ってから味わってくださいとのことです。

こうちく男爵では章姫を栽培しています。
この種類が一番糖度と酸味のバランスが良いそうです。
左の写真が土耕栽培です。

右側は水耕栽培のイチゴです。

イチゴは水耕栽培といっても、ねぎのように水の中に根を張っているわけではありません。

土の代わりになるものに根を張らして栽培しています。

土の正体 温室内の温度

現在の室内の温度は23度くらいに保たれていました。

棚からは次の苗の元になるランナーが早くも伸びてきています。
イチゴもつやつやと輝いて実っています。
沢山お土産を購入しようと張り切っていましたが、残念ながら本日の収穫分は
午前中に全て売り切れてしまったそうです。

お土産を買えなかったので、後ろ髪をひかれる思いで帰途に着きました。

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