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新穂高と乗鞍スカイラインの旅

熊除けの鈴を2個買いました。
「りんごを持っていって、熊が出たらそれを餌にしてその隙に逃げる」名案でしょ?と友人はノタマウ。そんなに上手くいくもんですか!

乗鞍へ行く事を決めてから1週間後、9月19日乗鞍スカイライン畳平の「ひだ丹生川乗鞍バスターミナル」近くの登山道に熊が現れ、襲われた9人が重軽傷、と、まあ、ショッキングな新聞記事。

当日の朝は生憎と雨!

前日から雨の予報ではあったものの、「もしかして晴れてくれないかな」とのかすかな期待もむなしく土砂降り。

チリチリ、コロコロと鳴る鈴の音も悲しげにバスの人となりました。

山々に覆いかぶさる霧、まさに水墨画の世界。幽玄ですね〜、なんて少し負け惜しみ。
美濃路を移動、高山から平湯を通過。

時間節約のためでしょうか、車中で食したお弁当は寂しかったな〜。

1個が1口でパクッと入ってしまう笹の葉すし。視界は悪く、食べる楽しみだけなのに・・・。

しらかば平の駐車場付近は、すでに紅葉が始まっていました。

お天気さえ良ければ絶景だったでしょうに。

ここから2階建てのロープウェイに乗ります。

見事な霧でしょう!(霧なのか、雲なのか?) 雨足も強くなってきました。
風が強いと新穂高ロープウェイは運行されないそうですが、ここまで来て乗らずに帰るのも残念。
それを思えば、乗れただけでも良かったのかしら。(そう思う事にします)
所々霧の薄いところでは、美しい紅葉がかいま見えました。

ゴンドラのガラスは雨と埃で霞んでいます。流れる雨で鉄塔もゆがんで見えます。

しらかば平駅より西穂高口駅までのロープウェイ料金高いんですね〜、びっくりしました。
大人片道1350円ですって。標高が高いから?

降りる直前ゴンドラが右に左にと、大きく揺れ続けました。
ブランコに乗っているような状態で揺れが収まるまで、中々駅に入れません。進まなくなってしまいました。
駅で見守っている係員の方の顔も右に左にと揺れます。
これは少し心細い、乗客の中から「船みたいにタイヤを両端につければいいのに」との声が上がりました。じゃあ、ガンッ!ガンッ!と当たりながらホームに入ればいいの?それも恐そう。

4階まで上がって千石園地に出ました。
ほんの少し、5分くらいかしら?歩いて可愛い紅葉をカメラに収めただけで直ぐ建屋に逃げ帰りました。
雨も然る事ながら、風がきつい。さすが2156mだけの事ありますね。

往きも帰りもゴンドラの2階に乗り(偶々)しらかば平駅に下り、足湯でゆっくりと寛ぎました。
ここも雨でしっかり濡れてしまっているので座る事はできません。ズボンを捲くり上げ足湯の中を歩きまくり。
湯の吹き出し口付近はかなり熱め、疲れた足には快感を覚える熱さです。
下のほうでは、流れていくうちに冷めてきてぬるめ。
湧出地C87度、利用地C40度とあります。寒いから熱く感じたんですね。

しらかば平から素晴らしい眺望のはずの乗鞍スカイラインへ。ここでも通行できただけラッキーだったみたいです。
目前の木立が見えるくらいで雲?霧?運転手さん疲れるだろうなあ、お気の毒に。

本日の畳平気温はC7度。傘もマツタケ状態、まるで台風。風がぐるぐる回るのでしっかり持っていてもあっという間に壊れてしまいます。バスの出発まで避難していたお土産屋さんには早くもストーブが・・・。

下りのスカイラインでは、こんなところから?というような場所からも、水が勢い良く噴出していました。
山の天気は恐いですね、実感しました。遂に1日中雨降りでした。

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