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臥竜梅

伊勢市御薗町の臥竜梅が見ごろだという事で出かけてみました。
この梅は平安時代に、大宰府へ左遷された菅原道真が冤罪の晴れる事を願って植樹させたと伝えられています。

よく手入れの行き届いた梅林は、白やピンクの花が咲き乱れています。
木にも其々個性があるようで、花びらの色あせかけているものやら、固い蕾のものやら、開花時期はまちまちで、当分花は楽しめそうです。

ところで、臥竜梅のいわれです。
左の写真、木が倒れ掛かっています。
臥竜梅公園の近くにお住まいで、臥竜梅について説明してくださった方に「この木は台風で倒れたんですか?」と愚かな質問をしてしまいました。

このように竜が這っているかのように、横に成長していく特性のある木なのだそうです。

この梅は全国的に見ても珍しい特性があります。ひとつの花に雌しべが数本あります。花によって何本の雌しべが付くかは分からないそうですが、本日確認できたのは2本と4本。

ほかにもあるようですが、しっかりと雄しべに囲まれていて見分けが難しいです。実をつけたころに確認すると、一箇所に数個の実が付いているのを見ることが出来ます。

左は雌しべが4本

右は雌しべが2本

帰りに臥竜梅を説明してくださった方のお庭を拝見して、珍しい梅を2種類撮影させていただきました。
心底梅の木を愛していらっしゃる方だと思いました。

左の梅は「雲竜梅」 枝振りが雲に向かって上っていく竜のようだと。





右の梅は「思いのまま」
 なんだか思わせぶりな名前ですが、今咲いてている白とピンクの花が、来年も同じところには咲かないよ、思いのままにはならないんだ、とか。

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