鳥羽菅島戻る
7月11日 鳥羽市菅島町で しろんご祭りが行なわれました 市営定期船で約20分の所にあります。 毎年、海女の潜り初めの神事として、 同日に行なわれます。 この日、雌雄つがいの鮑を 最初に採った海女さんは、 1年中海女頭として尊敬されます。 |
会場はしろんご浜。浜に続く道端には、コオニユリや鳥羽市の花に指定されている浜なでしこが咲き乱れています。
梅雨時とあって、時々小雨が降っていますが、プロ、アマのカメラマンが沢山待機しています。
いそもの → “亀の手”と言うそうです。 「食べられますよ」って教えていただきました。が・・・岩にしっかりくっついています。 |
波と戯れる子供たち まだ水は冷たそうですが、元気一杯。 |
|||
泥まみれならぬ、砂まみれです。 | こうして海の男に育っていくんですね。 逞しさが伺われます |
海女さんの桶の中を覗かせていただきました。 鮑を掻き採るための道具や、海女めがねに混じってふきの葉っぱが入っています。 ↓ |
||
← 海草ですが、名前はわかりません。 |
蕗の葉・・・何のおまじないかとお尋ねしました 海女めがねが曇ったときに、蕗の葉で拭くそうです。 → |
※亀の手について 後日新聞に掲載されているのを見て、随分と広く分布している事が分かりました。
フジツボの仲間で、屋久島でも“いそもん”といって食されているそうです。
しょうゆの薄味で煮て、殻を半分に割って食する。また味噌汁のだしにもいいそうです。
浜では大漁と海上安全を祈願するお祓いが始まりました。
ベテランの海女さんに混じって、未来の海女さんも神妙な面持ちです。
法螺貝の合図を待つ海女さんたちに緊張感が伺われます。
腰にはおもりをつけて。 そうしないとスエットスーツを着込んでいるので潜りにくいのだそうです。 |
||
海女さんたちは白い磯着の下には、スエットスーツを着込んでいます。 | 額にはおまじないのドーマン、セーマンがついています。 |
昔から伊勢志摩の海女(あま)は身につける磯手拭や襦袢などに星型のマーク(セーマン)と格子状のマーク(ドーマン)を貝紫で描いたり黒糸で記し、海での安全を祈願しました。 | はっきりとした謂われは分かりませんが、セーマンは安部晴明(あべの せいめい)・ドーマンは芦屋道満(あしや どうまん)の名に由来するとも言われています。 | |
セーマン・ドーマン 天候によって海はめまぐるしく変化し、人食いざめが出没することもある。 常に死と隣り合わせの危険から、わが身を守ってくれると信じられている 海女さんの大切な護符。 |
星型は一筆書きで元の位置に戻り、始めも終わりもないことから魔物の入り込む余地がなく、格子は多くの目で魔物を見張るといわれています。 | それがドーマン・セーマンです |
海女頭の栄誉をかけて、海女さんたちは何度も潜っては雌と雄の鮑を捜し求めます。
沖合いでは大漁旗をなびかせて、新造船を先頭に漁船の海上パレードが始まりました。
しろんご祭りの旗が揚がりました。つがいの鮑が取れたしるしです。
採れたつがいの鮑は奉納海女の手に渡り白髭神社に奉納されます。
たいそう立派な鮑でした。神様もご満足されることでしょう。
腰まで海水につかりながらの撮影。カメラマンさんたちも大変な努力でした。
ところで、三重県には「妊娠中にあわびを食べると目の澄んだ子が生まれる」という言い伝えがあります。
あわびには目の網膜の機能維持に必要なタウリンが、他の貝に比べて豊富に含まれているそうです。
お陰で私も、このご馳走を遠慮なくタップリといただくことが出来ました。
お隣の愛知県の方は、この言い伝えを知らない方が多いですね。
海の幸が豊富な所に住んでいるお陰でしょうか。シアワセ!