札幌経由、帯広の旅  旅行記へ戻る

セントレアを夕方の出発だったので、新千歳空港内のホテルに泊まることにしました。3Fのグルメワールドで和食屋さんを物色。新鮮な北の味わいが美味しかったです。
夜の空港ホテルは楽しみがいっぱい。お土産屋さんもゆっくり楽しめて、お風呂もあります。ホテルの中じゃなくて別のコーナーですがゆったり、まったり。

ホテルの部屋から夜の空港を見ながら就寝。不思議な感覚です。

北海道の食べ物は格別においしく感じます。 これからの旅の始まりに備えてたっぷりと体力をつけることにしました。









南千歳駅から帯広へ出発です。

指定席ではありましたが、狭いシートでギュウギュウの状態で帯広着です。満席で景色を楽しむ余裕などありませんでした。

帯広駅構内のコインロッカーに荷物を入れて定期観光バスの旅の始まりです。

「3R]の見本のような環境にやさしい取り組みのバスです。心持、てんぷらのようなおいしそうな香りがします。

どんよりした空に一抹の不安を覚えながら中札内に出発です。
幅広い道路の両脇は今を盛りの豆畑。農機具の展示場かと見まがうほどの多種多様な農機具が並んでいます。

旭川~富良野~十勝を結ぶ約200Kの街道に集まる気候や景観を生かした庭園。
全部は回れないかも分かりませんが、いろいろな工夫を凝らしたガーデンを楽しめるのは嬉しいことです。
中札内・六花の森に着くころには、やはり雨が降り出しました。

十勝六花と言われる6種類の山野草が季節ごとに美しい姿を見せる⑧の六花の森。北海道を代表する菓子メーカー・六花亭が展開する施設です。園内にはクロアチアから古民家を移築した美術館や、山岳画家・坂本直行の記念館もあります。

富貴草(フッキソウ)園の中にたたずむ坂本直行記念館。

帯広・⑦紫竹ガーデンは一人の女性が「野の花が自由に咲く野原のような風景を作りたい」と夢を実現。1万5千坪の花畑に約2千5百種類の花が季節ごとに咲き乱れます。

愛国駅

幕別の⑥十勝ヒルズは野菜が中心のガーデン、オーガニックポタジェを展開する。丘からの眺めが素晴らしい。

定期観光バスの旅を終えて帯広駅前へ帰ってきました。

いろいろなモニュメントがありますが、この手は何を表しているのか?・・・。

駅前にある有名な豚丼の店へ入りました。



店の名前の由来を知りたいです。なんともユニークな店名。
香よく焼かれた豚肉がたっぷり、美味しいです。
肉の枚数は好みに応じて選べます。

駅前なので観光客のお客さんが多いようですが、私の前に座っていらっしゃった地元の方と思しきご年配の婦人は、この写真の枚数よりはるかにたくさんの肉を完食されました。

お見事でした。

本日からホテルパコに連泊です。

ホテルの温泉に入ってびっくりです。モール温泉はまるで血の池地獄のよう、夜のうす暗い浴室内はたった一人で入っていることもあり薄気味悪い。何だろう、モール温泉って?数百年前海だった場所もあるという十勝平野にあった植物が長年かけて堆積したもの(泥炭)がモール温泉の基となっている。数少ない温泉でドイツにもあるという。

翌日はカロリー取り過ぎの朝食をたっぷりといただき観光周遊バスに乗りました。

北海道らしく遠くに雪対策の表示が見えます。今にも雨が降り出しそうです。十勝が丘展望台の標識が見えてきました。どこまでも続く十勝平野と日高山脈の山並みが美しい撮影スポット。とは言いますが、あいにくの濃霧で眺望は残念ながら・・・。

濃霧に包まれた十勝が丘、とてもすてきな雰囲気。(これもまた良かれ)

観光バスお決まりのコース、お土産品ゲットに有名な柳月の工場兼売店に立ち寄り、ばんえい競馬場へ。大型の農耕馬に最大1トンの鉄ソリを曳かせ走る北海道ならではのレース。

⑤真鍋庭園は散策路がコースごとに分かれています。バスの出発時間を考えて踏破できそうなコースから歩き始めました。

園内の灯篭がとても趣があります。

真正閣と茶庭(内部非公開とあります)

森の中の散歩道を堪能できるように、庭園の作りが素晴らしい。

さて、本日の観光はこれにて終了。ホテルパコへ戻ります。又モール温泉を楽しみましょう。

翌朝はカロリー取り過ぎ(自己責任です)の朝食を頂き、帯広バスターミナルから9時35分の周遊バスに乗りました。中札内美術村全館共通入場券付き、中札内ポロシリでのコーヒー引換券付きのお得なセットです。

このバスもやはりてんぷら油で動いているみたい、その油の回収方法が面白い。バスの座席に回収のための席が設けてあります。

途中、交通記念館となっているかつての「愛国駅」に立ち寄り記念撮影。道すがらの風景もまるで油絵を見ているような感じです。

中札内美術村に着きました。閑散としていて寂しいくらいです。

先ずは右端の地図に書いてある相原求一朗美術館から拝見します。苔むした木の歩道がとても歩きやすく、心が落ち着きます

次は北の大地美術館。横の林の中では珍しいキノコがにょっきり。

小泉淳作美術館の周りにも野の花が季節を楽しませてくれています。

夢想館と売店栢林の間にあるモニュメント。

レストランポロシリにたどり着き一休み。コーヒーのチケットを有効に生かして、ついでにポタージュスープも注文。北の大地の野菜はおいしい。店内から見える柏の林が素敵です。

散歩兼美術鑑賞を終えてバス停に向かいます。1時間に1本しかないバスだから心細く、時間通り来てくれることを祈りながら足を速めました。不安を紛らすために当たりに飛来する蝶々を撮影。

正確にバスが来てほっとしました。次は道の駅に立ち寄ります。中札内村の案内板を見て紫竹ガーデンや六花の森が意外に近くにあることを確認。

カントリープラザでお土産を物色後、豆資料館・ビーンズ邸へ。菜園には豆の種類が沢山植えつけられています。大豆、小豆と一口に言っていましたが種類はたくさん。驚きです。

帰りのバスを待っている間にソフトクリームを頂き、四葉のクローバーを見つけました。何か良いことありそうな・・・わくわく。

車窓から幸福駅と展示されている電車が見え、いかにも走り出しそうな感じです。濁った札内川を渡り帯広へ戻ります。今宵からは知人の家に泊めていただくことになります。

翌日も一人で一人で出かけました。目的は豚丼と日帰り湯。真っ青な青空の下、ナナカマドの実が真っ赤に色づいて重たげに垂れさがっています。昨日とは違う豚丼の店「ぱんちょう」へ出向きました。有名な店なのか、店の外には行列ができています。成る程、肉の焼き方、盛り付けもかなり違います。

お腹を満たしてから十勝バスに乗り日帰り湯を楽しみに健康ランドへ出かけました。後から森のパン屋さんでランチを頂くことに。木々の間にベンチが置かれていて店内で購入したパンを思い思いに食することができます。ピクニックに来たような、とってもいい雰囲気。

日本甜菜製糖株式会社のビート資料館はお洒落な建物、庭にはコーリアス式蒸気機関及び発電機がドカンと展示されています。

ばんえい競馬場、本日はレースを見に来ました。農耕馬なので逞しい足、がっしりとした体格。

いよいよレースの始まりです。馬券は買いませんでしたが柵の間際まで行って観戦しました。逞しい馬体ではありますが、なんといっても引っ張っているソリが重すぎ。最高1トンの鉄ソリだそうです。おまけに途中小高い丘まで作られていて大変。

重くてなかなか動けないのを鞭でバチバチ叩きます。その鞭の音が胸に痛く響いてきます。一緒に見ていた幼子は「馬さん可哀想」と涙ぐんでいました。レースを終えた馬は休息、重いそりをつけたままで待機中。荒れた障害の丘を整地しています。

降り出した雨の中、次のレースに出場する馬の顔見世?

ゲートが開いて雨の中、一斉に疾走・・・じゃあないですね、重いそり付きだからガッ、ガッ、ガッと太い足で歩んでいきます。

疲れたのか、途中でストを起こした馬がいました。騎手は困り果てています。

遂に寝っ転がってしまいました。ささやかな抵抗かな?

鞭でたたかれっぱなしです。ピシッ、ピシッと観覧席まで鞭の音が響きます。これじゃあ幼子が恐怖感を抱いても仕方ないなあ~。馬さん早く立ち上がった方がいいよ、ソリは重いだろうけど頑張れ、頑張れ。

少し心が重くなりましたが、やっとゴール出来たのを見てから帰宅。。

夜は屋台村へお出かけです。十勝の長屋は京都の祇園をイメージした長屋に北海道産、十勝産の食材を使った店などが19店舗入っています。北の屋台は道内で1番人気の屋台、帯広の繁華街にあるグルメスポット。十勝の味覚を味わえる屋台が20軒並びます。このちかくに北のうまいもん通りがあります。食いしん坊の私はとても楽しみにしていた場所です。

あいにくの雨降りでしたが、地元の人に交じって観光客も結構入っていました。それぞれ小さな構えの店なので満席です。北海道の味を堪能しながら夜は更けていきました。

翌日は夕張へお出かけです。もちろん目的はメロン、だけじゃありませんが・・・。
夕張市特産品直売場でこれが本当の「メロンパン」を買い求めました。

夕張の炭鉱跡が展示館になっていました。実際に坑道に入っての見学です。

炭鉱風俗館 展示してある人形がとてもリアルです。

地下深く潜るということの恐怖感がひしひしと迫ってきました。落盤事故などで閉じ込められた方の絶望感は計り知れないものだったと思われます。

夕張駅近くに集合型の飲食店がありました。その名もバリー屋台。雰囲気が正反対の建物が近くにありました。炭鉱が栄えたときの名残でしょうか?夕張鹿鳴館となっています。

「旧北炭鹿の谷倶楽部」の看板あり館内を拝見することにしました。見事な調度品ばかりです。如何に炭鉱が栄えたかと言わんばかり、その豪華さに圧倒されました。

夕張鹿鳴館を出て歩いていると不思議なキノコがニョッキニョキ。

「幸せの黄色いハンカチ」のロケ現場へ移動。思い出広場として観光スポットになっています。

撮影された建物が残っています。内部は撮影に使用された車の展示や、メッセージを書くコーナーが設けられていて天井から壁までびっしりと黄色い用紙に書かれたメッセージが貼り付けられています。

黄色のメッセージはびっしりですが、その時は訪れる人はあまりなく静かなものです。

近くの神社では秋祭り。萩の花が咲く今、ばんえい競馬に似せてソリに山盛りの荷物を載せて人間が運ぶ競争に盛り上がっています。

翌朝帰途につきました。来る時にJRで窮屈な思いをしたので帰りは高速バスを利用することにしました。

これがまた快適。席は指定だしゆったり幅広、クッションも良し。来る時のJRと比べてしまいました。バスの車窓からの風景をたっぷりと堪能しました。途中サービスエリアで休憩しました。

新千歳空港に隣接した海上保安庁の施設。傍に合った不思議な角度の信号機、豪雪地帯ならではの工夫でしょうか?

空港レストランで北の食事を楽しんで帯広の旅を終えました。