平成24年5月10日 ぎんりょうそう(銀竜草)イチヤクソウ科

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一度見てみたいと思っていた銀竜草が、今咲いていると教えていただきワクワクと外宮神苑へ出かけました。
が、ナカナカ見つからず衛士さんに恐る恐るお尋ねすると、「こちらに咲いていますよ」と気さくに案内していただきました。とっても親切。

木々に囲まれほとんど日が当たず、腐葉土たっぷりの場所にひっそりと固まっています。
「こちらにもありますよ」と数箇所教えていただきました。本当に感謝しました。

これが別名ユウレイタケ・・・何となく分るような気がしました。花期は春〜夏。
 全体がやや透明感のある白色で、鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てた名前です。
腐葉土の汚れがついているのが少々残念。

ギンリョウソウについて調べたところ沢山ヒットしました。

森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生するベニタケ属の菌類とモノトロポイド菌根を形成し、そこから栄養を得て生活する。つまり、直接的にはベニタケ属菌類に寄生し、究極的にはベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活している。古くは周囲の腐葉土から栄養を得ていると思われていて、そのように書いてある著作も多いが、腐葉土から有機物を得る能力はない。

地下に短い地下茎と太く絡まりあった根から成る塊があり、花が咲く以外にはその姿は地上では見られない。4〜8月ごろに地下から花茎を伸ばし、最大約15cmほどまで伸びる。色素はなく全体が透けた白色だが、花が咲くと柱頭は紺色である。茎には鱗片状の葉を多数つける。

花茎は多数が集まって出る。枝分かれせず、先端に一輪の花をつける。花は横からややうつむきに咲き、全体は円筒形。先端がやや広がる。やはり白だが、若干赤みを帯びることもある。花の先端からは雄蘂と雌蘂の先端が見える。雌蘂の先端は円形でやや平たく、青みを帯びるのが際立って見える。マルハナバチなどが訪花して受粉に与る。花期が終わると地上の植物体は黒く変色し、液果をつける。


かなり難しい事が書いてありましたが、実物を見て何となく理解できる事もあり見て来てよかったと思える一日でした。